1970年8月12日、愛媛県生まれ。実家が和菓子の卸を営んでいたこともあり、幼少の頃から料理に興味をもつ。日本菓子専門学校卒業後、「成城アルプス」で修業をスタート。7年間務めた後、大阪「花とお菓子の工房フランシーズ」を経て、2000年「サロン・ド・テ・スリジェ」のシェフ・パティシエに就任。第10回内海杯コンクール クープ・ド・フランス日本代表予選優勝、2004年クープ・ド・モンド国内予選(飴細工、アントルメ、ショコラ部門)準優勝。2005年はフランスで開催されるチョコレート・マスターズの日本代表、2006年はワールド・ペストリー・チーム・チャンピオンシップの日本代表も務めるミッションが待っている。和泉シェフをひと言でいうと「研究肌の人」。おそらくそれは、彼が海外での修業経験がないことにも起因している。伝統を単に踏襲するのでなく菓子を理論的にとらえ、ひとつの素材やテクニックに対して徹底して試行と分析を繰り返してきた。それが結果、フランス菓子らしい精巧さにつながっているし、一方でフランスにとらわれていない分、伸びやかで自由な個性の表現がある。まるで子供が無心で作ったような自然さと大らかさに満ちている。
「流行ではなく、本質を大事にしたいんです。素材のおいしさがくっきりと際立つような味や形。テクニックはそのためにあるもの」。最近はクラシック菓子の素晴らしさを改めて実感したといい、ブリオッシュ生地を用いたサヴァランをはじめ、ネオ・クラシックな菓子も次々に挑戦。そのひとつひとつに、和泉シェフならではの技術とセンスが加味されていて興味深い。今後、日本のパティスリー界を担うひとりであることは間違いない。
1970年 |
愛媛県生まれ |
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1989年 | 日本菓子専門学校入学 |
1991年 | 『成城アルプス』入社 |
1996年 | 『花とお菓子の工房 フランシーズ』入社 スーシェフ |
2000年 | 『サロン・ド・テ・スリジェ』にシェフパティシエとして入社 第8回内海杯コンクール グランプリ (クープ ド フランス日本代表予選金賞) |
2001年 | 第9回内海杯コンクール グランプリ (アンテルナショナル・ドゥ・ラ・ショコラトリ日本代表予選銀賞) |
2002年 | 第10回内海杯コンクール グランプリ (クープ ド フランス日本予選優勝) 第9回 ルクサルド グランプレミーオ決勝大会 準優勝 |
2003年 | 第19回 クープ ド フランス ベスト8入賞 第11回内海杯コンクール グランプリ (アンテルナショナル・ドゥ・ラ・ショコラトリ日本代表予選優勝) |
2004年 | クープ ドゥ モンド ドゥ ラ パティスリー国内予選 飴細工・アントルメショコラ部門 準優勝 |
2005年 | ワールドチョコレートマスターズ2005(フランス開催)日本代表 総合3位 アシェットデセール部門 優勝 |
2006年 | ワールド ペストリーチーム チャンピオンシップ(以下WPTC)日本代表キャプテン (アメリカラスベガス開催)準優勝 チョコレートピエス部門 優勝 |
2008年 | ワールド ペストリーチーム チャンピオンシップ(以下WPTC)日本代表 味覚部門担当 |
2012年 | 5月5日、和泉光一シェフ自らのお店「アステリスク」をオープン。 |